料亭二蝶、大おかみのおしょうゆ。
料亭二蝶 女将 徳永尚子さん
ところどころ焦げ目がついて、うっすらと 色づいた小ぶりなお豆。 お醤油の風味がほんのり香るだしをしっかりと含ませて、唐辛子をぴりりと効かせたうちのしょうゆ豆は、本当にもう昔ながらの素朴なお味です。 長く県外におられたお客様は 「これだ、これだ。うちのおばあちゃんの味だ」と喜んでくださいます。 ちょっとした箸休めにお出しするのですが、 「これがあると一段と酒がすすむね」と言ってくださるお客様もおられます。 この土地ならではの郷土料理と共に素朴なしょうゆ豆の味も知っていただきたくて、大おかみに相談してつくってもらったのがはじまりでした。
今でも大おかみに教わった材料や作り方をかたくなに守っています。 お醤油は宮地さん、というのはもう絶対なんです。 子供の頃から覚えている味は、お醤油ひとつでぜんぜん違うものになってしまう。大おかみのお醤油は宮地さん。 作り手が変わってもの、これだけはずっと変わりません。